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自閉症の子の独り言が「うるさい」と感じてしまう理由
自閉症の子の独り言がうるさくて、つい「静かにして!」と言ってしまうことはありませんか。
でも実は、独り言を無理にやめさせると、不安やパニックを強めてしまうことがあります。
この記事では、自閉症の子の独り言が多い理由と、叱らずにできるおうち対応をわかりやすく解説します。
自閉症の子の独り言がうるさく感じてしまうのは、ママの心が狭いからではありません。
多くの場合、
・公共の場では静かにするという前提がある
・周りの目が気になりやすい
・「注意しなきゃ」と無意識に力が入っている
この3つが重なって、「うるさく」感じやすくなってしまうのは当然のことです。
自閉症の子の独り言には主に3つの原因があります。
①喋ることで自分を安心させている
②自分の中に浮かんだ言葉を反射的に喋る
③頭の中を整理している
実際、自分自身を落ち着かせるために独り言を喋っていることが多いですし、特に不安や緊張から独り言が出ている時にやめさせようとするとパニックに繋がることがあります。
だからこそ、独り言は今すぐやめさせる必要はありません。

声の大きさの調整を学ぶこと、そして独り言を言ってもいい場所を決めてそこで喋るということをママと子どもでルール化することが大切なのです。
また、多くの自閉症の子は目から入る情報の方が理解しやすいですよね。
「静かに」といった曖昧な表現だと自閉症の子はどうすれば良いのか分からず混乱してしまいます。
「暗黙のルール」という目に見えないルールを理解することも自閉症の子には難しいです。
日頃から、今喋っている声がどのくらいの大きさなのか、小さな声で喋らなければならない場所はどこなのかを、絵や文字を用いながら子どもと一緒に考えていくことで、声の大きさをコントロールしたり、「公共の場では静かにする」といった社会のルールを学ぶことができます。
ここは動物園か…自閉症の息子たちが静かにできるようになった声の大きさ練習
私には自閉症の診断が出ている長男と、グレーゾーンの次男の凸凹兄弟がいます。
家でも外でもアニメのセリフなどの独り言が多い息子たち。
そんな息子たちは電車が大好きなので、時々電車に乗ってお出かけすることがあります。
電車に乗れるのが嬉しいのか、家を出る瞬間から大はしゃぎ。
2人の騒がしさは駅のホームに到着しても続いていました。
電車に乗ると周りは静かな雰囲気、ということはおかまいなしに喋り続ける息子たちに思わず「電車の中は静かにして!」と注意をしましたが聞く耳持たず。
息子たちをチラチラ見る大人の目もあり、正直しんどかったことを覚えています。
そんな時、自閉症の子には絵や文字を使いながら声の大きさの練習をして、日頃から自分の声の大きさを理解することが大切だと学んだのです。
また、どこでどのくらいの声の大きさにしてほしいのか、日頃から子どもと一緒にルールを決めておくと、自閉症の子の混乱が防げることも知りました。
すぐに声の大きさ表を用意することに!

息子たちが最近ハマってる数字や好きな動物たちを載せて、目につく場所に貼りました。
すると「3は何〜?」と言いながら声の大きさ表に興味を持ってくれたのです。
これはチャンス!
まず私が0〜5までの声を喋ることで、どのくらいの声が小さいのか・大きいのかを知ってもらいました。
その後は、息子たちに「4の声は〜?」と聞いてみたり、「今は5の声だったね」と伝えることで自分の声の大きさを知ってもらうように。
時には、表に書かれた動物になりきって声の大きさの練習をしました。
さらに段々とどのくらいで喋ると声の大きさが小さいのか、または大きいのかが分かるようになってきたのです。
そして、また電車でお出かけする機会がありましたが、事前に「電車の中では0か1の声だよ」とルールを明確にしてから電車に乗ると、あんなに騒がしかった息子たちが小さな声でお話できるようになりました。
時々声が大きくなってしまっても「今4の声だから、1の声にしようね、アリさんだね〜」と声をかけると静かにしてくれるようになったのです。
息子たち自身で声の大きさがコントロールできるようになってから、私もお出かけするのが楽しみになりました。
電車だけでなくバスや新幹線など、色々な乗り物に乗って息子たちと楽しめるようになりましたよ♪
おうちでの声かけを変えることがことばの育ちにつながります^^
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お出かけが楽に♪空気を読むのが苦手な自閉症の子は今すぐ始めてみて!
静かにしていなければならない場所で子どもが穏やかに過ごせるようになるためのポイントが2つあります。
①空気を読めるようになること
②場所にあった声の大きさで喋ることができること
この2つのポイントは習得するのに時間がかかります。
なぜならば、自閉症の子にとって、「空気を読むこと」や「場所に合った声の大きさで話すこと」は、どちらも目に見えないルールを理解して実践する必要があるからです。
焦らず、日々の積み重ねが大切になります。
この2つが習得できると、静かにしなければならない場所が理解できて、場にあった声の大きさでお話が出来るようになり、きっとママも子どももお出かけが楽しくなりますよ^^
習得に時間がかかるからこそ、独り言が気になっている今、おうち対応を始めてみましょう!
視覚支援を使った2つのおうち対応
①おうちで声の大きさの練習をしましょう!
文字や絵を使って、子どもが目で見て分かるような声の大きさ表を用意してみてください。
数字や動物などを使って大小を分かりやすくしたり、「大きい」「小さい」といった表現を「うるさい」「ひそひそ」など感情の言葉や擬音語を混ぜたりすると良いでしょう。
子どもと一緒にどの動物や言葉を使うかを決めると更に効果的。
いつも目につくところに貼って子どもの関心を引きます。
そして「今は3番の声の大きさだね」とママが教えてあげながら、自分の声の大きさを知ってもらいましょう。
②独り言を話してもいい場所や場面を決めておきましょう!
子どもと一緒に、独り言を話してもいい場所について、事前にルールを決めておきましょう。
(例)
・自分の部屋
・人がいない個室(トイレ・休憩室)
・学校の休み時間
①と②をまとめた紙をいつも持ち歩いておくのも良いですね。
自閉症の子の独り言が改善されてママも子どもも穏やかな毎日を送ってほしいと思います♪
発達科学コミュニケーション
アンバサダー 畠中 なつみ
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