おうち療育 知的障害育児

知的障害キッズの脳を育てたいママが大切にしたい  ”いつものスキンシップ”

2025年10月21日

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知的障害のある子どもにとって、スキンシップは心の安心と脳の成長を支える大切な土台です。具体的な関わり方や苦手な子への工夫も紹介し、毎日のふれあいの重要性を伝えます。 


「もっと落ち着いてくれたらいいのに…」

「ことばが増えたら、毎日が少し楽になるのにな」


そんなふうに思ったこと、ありませんか?


知的障害のある子どもは、感じたり考えたりする力がゆっくり育つことが多いです。


だから、「どうしたら伸びるんだろう?」と考えると、つい「いい療育」や「正しい教え方」を探したくなりますよね。


実は、その “がんばる力” の土台になるのが、スキンシップなんです。


ぎゅっと抱っこされたり、優しくなでられたり。


そんな “ぬくもり” を感じると、子どもの心は「安心したよ」「大丈夫だよ」と落ち着いていきます。


この安心こそが、「話を聞こう」「やってみよう」と思えるエネルギーになるのです。


脳は、こわがっていたり不安だったりすると、うまく働くことができません。


でもママにやさしく触れられると、心がゆるんで脳もすっと動き出します


それが、「できた!」の小さな積み重ねにつながっていくのです。


子どもの成長は毎日の積み重ねでできています。


特に脳の発達は、生まれてからの「」の時期がとても大切です。


これは知的障害がある子どもも変わりません。


スキンシップは、ただの触れ合い以上の意味があります。


「今」という時期にたくさんの安心喜びを感じる経験が、脳の神経回路を育てていくのです。


また、知的障害のある子は言葉で気持ちを伝えにくいことも多く、ママのぬくもりや声かけが心の安定に大きく役立ちます。


だからこそ、 “今、この瞬間” のスキンシップが、子どもの心と脳を育てる土台になるのです。


遅すぎるということはありませんが、できるだけ早く、毎日の中でふれあいを増やしていくことで、子どもに安心感自信が積み重なっていきます。


それが未来の大きな成長につながる大切な一歩になりますよ。


私には知的障害のある息子がいます。


彼はとても甘えん坊で、いつも抱っこやおんぶをせがみ、スキンシップをたくさん求めてきます。


正直なところ、「男の子なのにこんなに甘えてばかりで大丈夫かな」と不安に思うこともありました。


それでも、十分に甘えさせると彼は自分からふっと離れていくのです。


その瞬間、「ああ、心の充電が満たされたんだな」と感じました。


スキンシップによって心が安らぎ安心できているからこそ、自分のペースで次の行動に進めるのだと思います。


この経験から、スキンシップは知的障害のある子どもの脳だけでなく、心を育てる大切な「エネルギー補給」だと実感しています。


「スキンシップが大事なのはわかったけど、具体的にどんなふうにしたらいいの?」


そんな声をよく聞きます。


特別なことをする必要はありません。


大切なのは、ふれあいを通して「安心」と「うれしい」を届けること。


それが知的障害のある子どもの心をゆるめ脳の発達を促す土台になります。


たとえば、こんな関わりが子どもの脳をやさしく育ててくれます。

  • 朝の「おはようハグ」

    眠そうな朝にぎゅっと抱きしめて「おはよう」

    → 心と体のスイッチが入り、1日のスタートが穏やかに。
  • 手をつないで歩く

    ただ手をつなぐだけで “ママと一緒” の安心感が伝わります。

    → 気持ちが落ち着いて、自信を持って行動できるように。
  • できたときの「タッチ!」「ぎゅっ!」

    何かができた瞬間に、笑顔でタッチやハイタッチ、ぎゅっと抱きしめる。

    → 「できた!」の喜びが脳に残り、自己肯定感が育ちます。
  • 寝る前のなでなでタイム

    おでこや背中をやさしくなでながら「今日もがんばったね」

    → 心がほっとして、安心して眠れる。脳もぐっすり休めます。

どれも、「ママの気持ちを伝える手段」としてのスキンシップなんです。


「うちの子、スキンシップが苦手で…」

「抱っこしようとすると逃げちゃうんです」


そんなふうに感じているママもきっといらっしゃると思います。


だけど大丈夫。


スキンシップは “肌と肌” のふれあいだけではありません。


子どもが「心地いい」と感じる形で、心を通わせることがいちばん大切です。


たとえば、こんな “やさしいステップ” から始めてみませんか?

  • 声でつながる

    「○○してるね〜」
    「うれしいね〜」

    と近くでやさしく声をかける。

    → 言葉のぬくもりが心に届いて、安心感が育ちます。
  • 一緒に歌う・リズムをとる

    手拍子をしたり、歌を一緒に歌ったり。

    → タイミングを合わせることで、自然と心の距離も近づきます
  • 遠くから「見てるよ」のまなざし

    子どもが遊んでいるのを、にっこり見守る。

    → 「ちゃんと見てもらってる」という感覚が、子どもの安心につながります。
  • 子どものペースでタッチ


    ふと近づいてきたときに、そっとタッチ。にこっと笑うだけでもOK。


    → 「ふれるって、いいかも」と思える小さな成功体験になります。

無理にふれようとしなくても大丈夫。


「安心できるママの存在」そのものが、なによりのスキンシップになりますよ。

発達科学コミュニケーション
トレーナー 岩村 萌永(いわむら もな)


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