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食事中の立ち歩きどうしたらいいの?
食事のたびに子どもが席を立ち、ウロウロと歩き回ったり遊び始めたり…
「うちの子、どうしてこんなに落ち着きがないの?」と、お悩みのママはいらっしゃいませんか?

なぜ、ASD×ADHDミックスタイプの子はウロウロと歩き回るの?
➀目に入るものが気になる(視覚優位)
例えば、食事中にテレビがついていて、お子さんの好きなアニメや好きなキャラクターが出ていたら・・・
視覚優位になり、食事中でもお構いなしに「もっと近くで見たい♡」と、テレビの前に行って一緒にダンスをしたり歌ったりしたくなります。
また、テレビだけではなく、自分が好きなおもちゃや絵本が同じ空間、目につくところにあると「あっ!みつけた✨」と、それだけで意識を集中できない場合も多くあります。

②ADHDの特性が強く現れている(多動性・衝動性)
人間の脳は、『脳幹』と呼ばれる部分が常に「動け」という指令を出しており、多動性・衝動性が強いお子さんは、刺激や興味にすぐに反応し、自分でコントロールをしたりブレーキをかけることが苦手です。
ですので、お子さんに「立たないで!」「ウロウロしないで!」と、いくらママが懸命に声をかけても、お子さんには「食事中に叱られた・・・」というネガティブな記憶の方がインプットされてしまいます。
特に年長さんのママは、同年代のお子さんが落ち着いて食事をしている姿を見ると、「うちの子、このまま小学校に行って大丈夫?!」と焦りを感じてしまいますよね。
だからこそ今!ママが工夫をしながらお家で練習していくことが大事なのです!
食事の時間がわが家にとって憂鬱な時間でした
わが家では、ASD×ADHDミックスタイプの息子が年少の頃、食事のたびにウロウロと歩き回り、汚れた手で床や壁、おもちゃを触りベタベタ…エプロンでキャッチしていた食べこぼしも、結局ぼろぼろと床にこぼれて掃除…
食事のたびにこのような状況でイライラしていた私は、「立ったらダメでしょ!どうして立つの!」と、大きな声をだしていました。
家族団欒の楽しいはずの時間が、私にとっては憂鬱な時間となっていました。
では一体どのような対応をすればよいのでしょうか?
わが家が解決した、具体的な方法についてご紹介させていただきます♪
目に入るものが気になり集中できない場合は、まず環境調整から!
まず、テレビを消し、スマホやタブレットは見えないところに片付けます。
おもちゃが置いてあるスペースには白い布を被せましょう。
次に、子どもが座る席もポイントです!
子どもの興味を引いてしまう物や場所には背を向けて座るなど、席の配置も工夫すると良いですよ^^
ASD×ADHDの特性を逆手にとり、お子さんが興味のあることやわくわくすることをママが準備しておくということです。
例えば、「ご馳走様をしたら、ママとゼリー食べようね♪」「食べ終わったら、ママと公園に行こうね♪」など、食後の楽しみを準備しておくことで、集中して食べることができますよ^^
座って食べている間は、「座ってご飯食べてるね♪」「モグモグできてるね♪」など、ママの笑顔と肯定のことばかけで「座ってご飯を食べると楽しいな♪嬉しいな♪」と、お子さんにとって食事の時間がポジティブな記憶となり、家族団欒のステキな時間になりますよ!
ぜひ、ためしてみてくださいね^^♪

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 野田日向子