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脳へのストレスを減らしながら肯定的な声かけをすると奇声が減っていきます
嫌なことがあったり上手くいかないことがあるとすぐに奇声を上げる…
わが子の奇声を聞くたびに、ママもイライラしてしまいますよね……
実は、ストレスが溜まっていると脳の考える部分がうまく働かなくなります。
そして、言葉で伝えることが難しくなって奇声を上げてしまうことがあるのです。
そこで、おうちで脳へのストレスを減らして穏やかに過ごせる時間を増やしていくことで、脳の考える部分が働くようになっていきます。
そこへ肯定的な声かけをすることで「ボクたくさん褒められている!ボクならもっとできるかも!」と自信がつき、考えて動くことができるようになります。
すると、嫌なことや上手くいかないことがあった時でも、考えてから言葉で伝えられるようになっていきます♪
おうちでのストレス対応で自閉症の息子の奇声がみるみる減りました。
私には自閉症(ASD)と軽度知的障害の診断が出ている年長さんの息子がいます。
会話のキャッチボールは難しいのですが、簡単な言葉で要求を伝えられるようになってきていました。
夏休みが明けると、10月の運動会の練習が早々に始まりました。
9月は特にトラブルもなく順調に過ごすことができたのです。
ところが、10月に入ってからチックが増えたりとストレスが溜まっている兆候が見られました。
そして、運動会という一大イベントが終わり一安心した11月からいきなり順番待ちができなくなり、「ボクが1番最初にやるの!」と言わんばかりに奇声を上げたり、自分のやりたいことが弟やお友だちに妨げられるとすぐに奇声を上げたりしてしまい、奇声を聞かない日がありませんでした。
奇声を聞くたびに私もイライラしてしまい悪循環…。
そこで、思い切っておうちで「お片付けしよう」「ごはんの時間だから遊びは終わりにしてね」といった指示出しをしないようにしていきました。
そして、いつも出来ていることでも褒める!些細なことでも肯定的な声かけをしていきました。
奇声を上げた時も怒ったりせず、「大きな声を出してママびっくりしたよ」と肯定的な声かけをしてから、「上手くできなくて悔しかったって言えばいいんだよ」「来ないでって言えばいいんだよ」と、言ってほしかった言葉を私が代弁していきました。
その後には「じゃあジュース飲む?」「ちょっとお外出る?」と言って気持ちを切り替えさせるようにしていきました。
すると段々奇声が減っていき、1人で遊びたい時は「弟くん、来ないで」と言えるようになりました。
奇声を上げてしまっても、その後自分から気持ちを伝えてくれるようになっていきました!
行事前は要注意!奇声が増えたらすぐに対応しましょう!
運動会や発表会などの行事前は子どもにとって大人が思うよりストレスを受けやすくなっているので、奇声が増えたらSOSのサイン!
特に自閉症の子はストレスのサインが身体に出やすいです。
奇声が増えてきたらすぐに対応しましょう!
指示出しを減らして肯定的な声かけを増やしましょう!
・指示出しを減らしましょう。
いつもなら言えば出来ることでも、奇声が増えている時は言いたい気持ちをグッと我慢して、指示出しを減らしていきましょう。
・肯定的な声かけを増やしましょう。
いつも出来ていることでも褒めて肯定的な声かけを増やしていきましょう。
奇声を上げてしまった時でも肯定的な声かけです!
おしゃべり上達メソッドでは、ママがやってほしいことを伝える前と後に必ず肯定的な声かけをします。
肯定的な声かけには「褒める」「励ます」などの他に「驚く」「次の活動に誘う」というやり方があります。
①奇声を上げる
②驚く「大きな声を出してママびっくりしたよ」
③やってほしいことを言う「上手くできなかったって言えばいいんだよ」
④次の活動に誘う「ジュースでも飲む?」「お散歩する?」「テレビ見る?」
指示出しを減らして肯定的な声かけを増やすことで奇声を減らし、ママも子どもも穏やかな時間を過ごしていってください♪
発達科学コミュニケーション
リサーチャー 畠中 なつみ