誤学習がかんしゃくを繰り返させる原因!?

かんしゃくもちの自閉っ子のママさん、子どもがかんしゃくを起こすたびにママも怒ってしまう。
そんな自分が嫌。このかんしゃくどうしたらいいの??と困っていませんか?
自閉症のお子さんは言葉がゆっくりなことも多く、小さいうちは言葉でうまく自分の感情を表現することが出来ません。
脳の感情をコントロールする部分も未熟なのでかんしゃくを起こしやすい状態にあります。
かんしゃくを起こしているとき、頭の中はコントロール不良状態に陥っているので声かけでどうにかしようとしても脳はうまく処理できません。
また、他にもかんしゃくを起こす原因があります。
それはかんしゃくを起こすと「ママが構ってくれる、注目してくれる。」という誤った学習をさせてしまっているということです。
かんしゃくをやめさせなきゃ、落ち着かせなきゃ...というママたちの必死な思いからの対応が、知らず知らずのうちに「ママの注目」というご褒美になってしまっていたんです。
行動を分析する方法として、ABC分析という物があります。
A(先行条件)→B(行動)→C(結果)
これに当てはめて考えてみると、かんしゃくの場合、
A(気に入らないことがあった)→B(かんしゃく)→C(ママが注目してかんしゃくに対応してくれた)となり、「かんしゃくを起こした甲斐があった!!」となるわけです。
そのためB(かんしゃく)がまた繰り返されていきます。
なのでこの「C:ママの注目」を変えればいいわけです^^
「C」を、かんしゃくを起こした甲斐がなくなるような対応にすればいいんです♪
かんしゃくが悪化した息子が1週間で落ち着いた対応
息子は幼稚園にはいるまではとても穏やかで叩くなんて行動は全くありませんでした。
幼稚園に入園したあとから段々精神的に不安定になることが多くなり、年長さんでかんしゃくがひどくなりました。
私を叩いたり、おもちゃを投げたりする行動もどんどん増え、同時に登園しぶりも悪化しました。
外でも叩くようにになったら大変...と必死に怒ったり諭したりしようとしましたが効果はありませんでした。
それがママの注目を与えない対応に変えてから1週間ほどでひどいかんしゃくが激減し、何か気に入らないことがあっても言葉で伝えてくるようになりました。
早めに解決しておくことが大切な訳
あのままかんしゃくを放置していたら、エスカレートして手がつけられなくなっていたかもしれませんし、私だけじゃなく幼稚園のお友達を叩くようになっていたかもしれません。
かんしゃくは本人も苦しいですし、二次障害を起こす可能性もありますよね。
今後小学校にあがってどんどん体も大きくなっていきます。
まだ小さいうちになるべく早く解決しておけるといいですね。

声かけNG!かんしゃくが収まるママの正しい対応
かんしゃくに対してママの注目というご褒美を与えず、さらに怒らない対応とは何か?それは「スルー」です。
家で子どもがかんしゃくを起こしたときは、見て見ぬふり「スルー」をして、落ち着くのを待ちます。
そして落ち着けたらすぐに「褒める」を繰り返します。
褒めるのは忘れないでくださいね!!
はじめは少しヒートアップしてしまい、悪化したように見えるかもしれませんが、この方法を1週間繰り返していると、徐々にかんしゃくは減っていきます。
この対応だとママが怒る必要がなくなるので、怒ってしまった...とママが自己嫌悪に陥ることもなくなりますし、ママ自身がとても楽です。
毎日かんしゃくに対応して、怒ってばかりだとママのほうもとても疲れてしまいますよね。
そんな時はこの方法をぜひ試してみて下さい^^

発達科学コミュニケーション
アンバサダー 東原あや