1.登園渋りはじまっていませんか?
新学期が始まり、登園を渋る様子が見られることもあるかもしれませんね。
幼稚園入園、進級、どちらにせよ、新しい先生、新しいお友だち、新しい部屋などの環境の変化によって、自閉っ子には大きな負担がかかります。
はじめは頑張ろうと思っていても、頑張りすぎて、疲れを癒やせないまま、疲れを持ち越してまた1週間。
これを繰り返していると徐々に登園を渋ることに繋がりかねません。

登園渋りの状態になる前に対応しておくことが大切なので、帰宅後や休日は十分に休ませてあげてほしいです。
とはいえ、休ませてあげていたつもりでも登園を渋ってしまった...という状況になることはあります。今回は登園を渋ってしまった場合のママの対応についてお伝えしたいと思います^^
自閉っ子は脳の特性上、どうしてもネガティブな記憶を貯めやすい傾向があります。その記憶が思い出されて登園を渋っている可能性もありますし、幼稚園にいって何をするのか分からないといった、見通しを持てないことに対して不安を感じている可能性もあります。
このことをママがまずは理解してあげてください。
2.登園渋りの様子見は危険!
私の自閉っ子の息子も幼稚園時代はよく登園をしぶっていました。
年少さんのころは、初めての母子分離だし仕方ないかなぁ。慣れれば大丈夫かな。と思っていたのですが、登園を渋る様子は1学期ずっと...2学期になっても頻繁に見られることになってしまいました。
慣れるかな...と様子を見るのはとっても危険なんです。登園を渋ったなら早々に手をうつ必要があります。これを引きずってしまうと、本人もママも本当につらい日々を過ごし続けることになってしまいます。
逆にいうと、しっかり対処してあげさえすれば、親子ともに落ち着いた生活を過ごすことができます。

3.登園を渋った自閉っ子にママができる3つの対応
◇まずは、行きたくない気持ちに共感してあげてください。
「行きたくないんだね。」その言葉が、ネガティブな気持ちを吐き出すことにつながります。
「幼稚園楽しいよ!」「行ったら楽しいかもよ」と言ってしまいそうにもなりますが、まずは共感することが大切です!!
もしお子さんがおしゃべりできるのであれば、行きたくないという気持ちは保障してあげつつ、行きたくない理由をゆっくり聞いてあげてください。言いたくない、言えない時は無理して聞き出さなくて大丈夫です。
もし行きたくない理由が分かれば、どう対応するか一緒に考えましょう。
「ダンスがいや」ならば、見学するだけにさせてもらう。など、こうしたらどう?という提案をして「それならOK!」なポイントを探していきます。
もし理由が分からない場合は、共感だけでもいいです。幼稚園の先生とお話ができるのであれば、原因を一緒に探してもらいましょう^^
◇次にしてほしいことは予告です!
何をするのか分からないところにいくなんて大人だって嫌ですよね。なので、明日、今日、何をするのか丁寧に教えてあげてください。
幼稚園にもよるのですが、自由保育がメインの幼稚園の場合、何をするのか決まっていないこともあります。
そんなときは、この場所で遊んでもいいよ。このおもちゃで遊んでいいよ。○○遊びをしてもいいよ。と何をしていいのか伝えてあげてください。
それでも不安であれば、先生と相談してある程度遊ぶものを決めておいてもいいかもしれません。
私の息子も自由保育の幼稚園だったので、毎日決まった予定がないことも多かったです。それでも大まかに「登園→支度→外遊び→絵本、手遊び→お弁当→屋内遊び→帰りの会→帰る」の流れを伝えておくだけでだいぶ落ち着きました。
幼稚園にも本人専用のスケジュールボードを用意してもらい、この流れを絵で書いておいてもらいました。登園後に確認することが日課になり、いつもと違うことがあるときはいつもと違う色で書くといった工夫も先生がしてくださいました。
また、スケジュールの確認後に予定の変更があるときも早めに伝えてくれていたので、不安はだいぶ軽減され、幼稚園での過ごしも落ちついて行きました。
「そのうち慣れる」では、自閉っ子の不安は解消されません。幼稚園のときは、自分で不安を解消するのはまだ難しいです。

周りの大人が不安を軽減させる工夫をしてあげることが大切なんです。
最初はママも先生も労力が必要で大変だと思いますが、これをすることで後々楽になっていきます。
◇そして最後に、帰ってきたら、「幼稚園がんばったね。」と大きな花丸をつけてあげてくださいね^^

- ・・ ―― 自己紹介 ―― ・・
- かんしゃくっ子の『言葉』を伸ばす専門家です!小学1年生の息子の子育てをしている作業療法士ママです♡かんしゃくなどの困りごとをなくして、会話力を伸ばし、ママもイライラ子育てを卒業して笑顔の子育てを一緒に叶えていきませんか?