児童発達支援 食いっぱぐれないプロジェクト

キッザニアに行こう!自閉っ子が安心して楽しむための準備①アシストカード

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知的障がい・自閉っ子もキッザニアへ行ってみよう!自閉っ子がキッザニアを思いっきり楽しむためにできる事前準備をご紹介します!発達障がいがあっても、工夫次第でキッザニアにチャレンジすることができます!!

キッザニアって、お仕事体験だよね?自閉っ子にはそもそも無理じゃない!?

皆さん、キッザニアをご存知でしょうか?
キッザニアは、メキシコ発祥の子供向けの職業体験型テーマパークです。
子どもだけで、お仕事体験を楽しみながらできるのが魅力のキッザニアですが、キッザニアに行こう!と言われて、どう思われるでしょうか?

自閉っ子がお仕事体験だなんて、ハードル高すぎない?
人混みの中で癇癪やパニックを起こしたらどうしよう!!??
制服着れないけど無理じゃない?
そもそも、自閉っ子が1人でお仕事だなんてむりむりーーー!!!!
親も付き添い出来ないんて絶対無理に決まってるでしょ!

そんな大変な思いまでして自閉っ子にキッザニア体験をお勧めするのはなぜか?
それは、キッザニアで1つでも良いので、できた!を体験して自閉っ子の脳にポジテイブな成功体験の記憶を入れてあげたいからです

自閉っ子を始め、発達障がいを持つお子さんの脳は普通に生活している中では、なかなか成功体験を感じる場面が少ないかと思います。
成功体験どころか、失敗や挫折感、ネガテイブな体験や記憶ばかりが残りやすい環境に置かれていることが多いのではないでしょうか。

自閉っ子の発達を伸ばすには、脳を伸ばすことが必要不可欠です。
その脳が伸びるためには、できるだけネガテイブな記憶や体験は排除し、ポジテイブな記憶や体験を積み上げていく事で、発達の好循環へと繋がっていきます。

そういう意味では、キッザニアのお仕事体験というのは、短時間で体験でき、かつスモールステップの指示で、様々なアクテイビテイが用意されているので、お子さんのレベルに合わせて、成功体験を得られやすいように工夫されています。

しかし、ぶっつけ本番でキッザニアにチャレンジするには自閉っ子にとってかなりハードルが高い場面もあると思います。
そこで、事前に準備して、環境を整えてから行って頂くと、親子共々に不安を軽減して安心して挑戦することができると思います。


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重度知的障がいがある自閉っ子ママでも安心できた理由

先日、キッザニアチャレンジをする前にキッザニアの担当の方に説明をして頂きながら下見をする機会がありました。
そこでは、キッザニアの理念や方針を詳しく聞かせて頂くことができました。

私の息子は発語がほぼない重度の知的障がいがある自閉っ子です。
知的レベルがまだまだ低い息子ではありますが、キッザニアにチャレンジしてみようと思った理由は、少しでも我が子にできた!を体感させてあげたい!と思ったからです。

ただ、ここでうちの息子が参加できるお仕事体験ってそもそもあるのだろうか?と率直な疑問が湧いてきました。


うちの息子は、初めての場所や人が苦手です。
人混みが苦手です。
お仕事をする為の制服を着るのも苦手です。
一斉指示をきちんと理解するのも苦手です。
じっと順番を待っているのも苦手です。

苦手、できない、無理、、、、
できないを挙げればキリがない我が子。
それでも1つ何かできた!を体験させてあげたい!!

そこで、担当の方に単刀直入に、
「うちの子は発語がほぼなくて、1人でお仕事体験って多分無理なんですけど、何かできる事ってありますか?」
と質問しました。

すると、
「大丈夫です!お母様や保護者の方と一緒に入って体験できるアクテビテイもありますし、最後までできなくても良いんです!できる所までで大丈夫ですし、何か1つの作業ができただけでも褒めて花丸をあげてください」
と、答えてくださいました。

この答えを聞いて、私の中の不安や怖さは一気になくなりました。
全部できなくてもいい。できた所までで花丸!!
この言葉に、勇気が湧き、大きく背中を押された様に思いました。

いつか行ってみよう、、、ではなく、今、行ってみよう!!

うちの息子の様に知的発達が遅れているお子さんや、音に敏感なお子さん、人混みが苦手なお子さん、暗い場所が苦手なお子さん、様々な理由でキッザニアのような場所を避けてこられたママもきっと多いかと思います。

もう少し成長したら、行ってみようかな。。。
もう少し落ち着いたら、行ける日も来るかな。。。
疲れる場所にあえて、今、行く必要はないんじゃないかな。。。

“いつか“や、“もう少ししたら“は、ただ待っていてもやってきません。
もちろん、定型発達のお子様でしたら、年齢が上がっていけば、その“いつか“や“もう少ししたら“はやってくるのだと思います。
でも私たちの子ども達はただじっと待っているだけでは、その時を迎えるのはなかなか難しい場合が多いです。

脳は、実際に行動を起こしたときに、刺激を受けて発達すると言われています。
特に、自閉っ子のような発達障がいを持つ子ども達は、定型の子の脳が発達するのに十分な刺激では足らず、実際に行動することによってしか、発達が促されない脳の分野もあると言われています。
ですから、我が子の“いつか“が来るまで待っていたのでは、いつまでたっても行くのは難しいかもしれません。

行ってみよう!そう思えた今が、キッザニアに行くタイミングです!!
ほんの少しでも良いので、興味が湧いた!
行ってみたい!
やってみたい!
と脳が感じた時に、ぜひ行ってみてください!!

実際に行くという行動を起こせたら、それだけでも花丸です!!

自閉っ子チャレンジャーの強い味方!!アシストカードを使いこなそう!!

JOBカードとアシストカード

キッザニアでは、自閉症を始めとする発達障がいや身体障がいなど、様々な障がいを持つお子様向けに、アシストカードというものが用意されています。
このカードは、障がいを持つお子様の特性や、配慮すべき点をスタッフの方に伝えることを目的として、キッザニア側で用意されているカードです。

アシストカードは、キッザニアへ行った当日に、近くにいるスタッフの方に言って頂くと、もらえるカードです。
このカードには以下の項目と、その他伝えておきたい事を書くことができる欄があります。

  • 保護者と一緒にパビリオンへ入場します
  • 音に敏感です
  • ゆっくりと身振り手振りをつけて指示をしてください
  • なんでも興味を持って近づきます
  • ユニフォームの着用が苦手です
キッザニアエントランス

キッザニアに入場する前に、エントランスでスタッフの方にひと声かけてこのカードをもらい、記入してから、お仕事体験に行かれる事をオススメします。
このカードに、お子様の特性や留意する点を書いて、体験するときにスタッフの方に渡すと、その点について配慮して頂けるので、ママも安心です。
記入は当日になりますが、事前に何を書くか決めておくと、ママも安心してお子様のチャレンジを後押しできるかと思います。

冒頭で述べた、

  • 制服着れない
  • 1人で指示理解が難しい
  • 音に敏感で最後まで居ることができるかわからない

などの不安や困りごとに対しても、このアシストカードに記入してスタッフの方へ説明すれば、配慮して頂くことができますので、不安に思うことなく、お子さん1人1人が、それぞれのできる範囲で、できる所まで、のチャレンジができます!!

また、このアシストカードを持っていると、ママがその都度、各パビリオンのスタッフの方に「うちの子は、、、」と説明する必要もなく、カードを見せるだけでスムーズに配慮をお願いする事ができるので、ぜひこのアシストカードを使って、お子さんのチャレンジが少しでも上手くいきやすい環境を作って、応援してあげて下さい!!

そして、一つでも良いので、我が子のできた!に大きな花丸をあげて下さいね☆
その大きな花丸がお子さんの自信に繋がり、脳の発達に必ずや良い影響を与えてくれるはずです!!
そして、そのチャレンジを決断して一緒に頑張ったママ自身にも、大きな花丸をあげて下さいね!!

発達科学コミュニケーションリサーチャー

横田 聖子

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