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絵カードが通用しない子に本当に必要なこと
「ことばが遅れている子に絵カードはやった方がいいですか?」
よくこのご質問をいただきます。
過去に私も絵カードを使っていました。
結論からお伝えすると、やってみてもことばが伸びない場合があります。
絵カードを用意しても
・見てくれない
・反応がない
・続かない
そんな声も多いです。
なぜなら多くの場合、「絵カードを使うこと」 が目的になっているから。
本来大事なのは、ことばが伸びる状態をつくること。
ここがズレると、どんな方法を使ってもうまくいかなくなります。
ではなぜ、絵カードがうまくいかない子がいるのか?
その理由をここからお伝えします。
絵カードがうまくいかない理由。
それは、 「見ていない」からです。
ことばがゆっくりなお子さんは
・目の前の刺激でいっぱい
・情報の処理が追いつかない
そんな状態になっていることが多いです。
その状態で、絵カードという視覚情報を足しても処理しきれずスルーされてしまいます。
つまり問題は、絵カードではなく「受け取れる状態になっていないこと」 です。
ここでひとつ大事なポイントがあります。
絵カードは「読み書き言葉」を育てるためのサポート。
一方で、いま伸ばしたいのは日常で使う「話し言葉」です。
例えば
「おやつちょうだい」
「ママきて」
こうしたことばです。
つまり、使うタイミングと目的が違うということ。
絵カードが悪いわけではありません。
ただ、ことばが遅れているお子さんの中には、まず「話し言葉」が入る土台づくりが先になる子もいます。
大切なのは、方法の良し悪しではなく、わが子の今の発達段階に合った順番で関わることです。

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絵カードが通用しなかった息子のことばが伸びた話
実は、私の息子は小学校1年生のとき発達年齢1歳程度。
発語もなければことばの理解もとてもゆっくりな状態でした。
聴覚よりも視覚から取り入れた情報処理の方が得意そうだから視覚支援を取り入れよう!
と思っても絵カードはとにかく見てくれない。
写真にしてみたり
イラストにしてみたり
療育で使用しているものを使ってみたり……
色々工夫してみましたが全く通用しませんでした。
絵カードすらできないってどうやったらいいんだ……
途方に暮れたものです。
ですが毎日の関わりを変えたことで絵カードを使用しなくても口頭の指示が通るようになり、わかることできることが増え
「ママ」
「行く」
「イヤ」
言えることばもどんどん増えていきました。
ここで気づいたのは方法ではなく関わり方を変えるということです。

今、絵カードより先に関わり方を見直してほしい理由
ここまで読んでいただいて「私はできているのかな」そう感じませんでしたか?
実際に、関わり方は少しのズレでも結果が変わってきます。
だからこそ「やっているつもり」ではなく今の関わり方の状態を一度整理することが大切です。
絵カードを用意することよりも先に、わが子が今ことばを受け取れる状態なのか。
話し言葉が入る土台ができているのか。
そこを見ていかないと、方法を増やしてもうまくいかないことがあります。
新しい方法を探し続けてうまくいかないたびに落ち込むより、今の関わり方を整えることの方がことばを伸ばす近道になることも多いのです。

絵カードより先にやるべき話し言葉を育てる関わり方
ことばを伸ばすためにまずやってほしいこと。
それは「話し言葉」が入る状態をつくることです。
そのために大切なのは
・できていることをことばにする
・シンプルに伝える
・関わりを繰り返す
この3つです。
特別な道具は必要ありません。
例えば
・座ってるね
・ご飯食べているね
・お風呂入れたね
・靴履けたね
こうした関わりを続けることで「これでいい」という成功体験の記憶が積み重なっていきます。
するとことばが入る土台ができて理解や発語につながっていきます。
つまりことばを伸ばすために必要なのは新しい方法を増やすことではなく今の関わり方を整えることです。
もし今、
「絵カードをやった方がいいのかな」
「何か新しい方法を増やした方がいいのかな」
と迷っているなら、まず見直してほしいのは毎日のやりとりです。
ことばを伸ばす近道は、特別な教材を増やすことではなく、わが子にことばが入る順番で関わってあげることなんです。
そうすると、その先に絵カードなどの支援も使いやすくなっていきますよ!

発達科学コミュニケーション
ひがしひかる







